Act.189:
「本当に、関係ない話」 ラテール・ノベル出張版
「やあ、人間のみなさん! 今日もラテールしてますか? いい具合に無駄な時間を潰してそうですね!」
彼女は優雅に帽子を取り、ちょっと大げさにお辞儀をしました。まるで、サーカスのピエロがワザとらしくするのと同じように…。
「ボクですか? ボクはですね、昔のメインだったモノです。フルーレなどという”トニオ好き女”に破れ、ボクは南極2号さん扱い…。むしろ、壊れたピエロ…。」
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「やーめなさいってば!……本当にもう、困った人ですね。」
そこに出てきたのは、現在のメインキャラでもある、フルーレさんです。中の人が同じという事もあり、彼女、アカさんとはコンビを組んでいます。
「なんだよー、←このスクリーンショット使いまわしかよ。ぺっ!」
「…なんでアカさん、そんなにやさぐれているんです?」
アカさんは、やりきれない表情で腕を組み、首を曲げて悩みだしました。
「いやさぁ、実はコントローラーの方向ボタンの左が壊れてさぁ、たまに進まないんだよね。」
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「あー、そういえば…。左にジャンプすると着地した時点で停止しますよね?……ってウチのじゃないですか!?」
「ほら見なさいよ。色とかハゲてんじゃん。どんだけ使ってんのさ。ボタンとか一つ、浮いてこないしさぁ。」
中の人がわざわざ撮影した実物です。こんな無駄な事のために、彼は画像処理をして、美しく見やすくしました。阿呆です。
「えー、じゃあ新しいの買えばいいんじゃないですか??」
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アカさんは、やれやれ…といった顔をしながら、大げさにタメ息をつきました。どう見ても、こいつわかってねぇなぁ、といった表情です。
「ボクが、ゆいにゃんのエロコス買えずに我慢しているというのに、本当にわからん女だねぇ。xoフルーレox君!」
「フルーレって名前取れなくて、しかたなく”xo”をつけたんですから、普通にフルーレって呼んでください。」
「ええい、ダマれ! エックスオーフルーレオーエックス君! キミが無駄にダーツなんてするから、コントローラーを買う金がないんだよ!」
……悲しいけれど実話。プラチナルビージェムも我慢してます。
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「ううう…、確かに……。で、でも、悪いのは中の人であって……。」
メインキャラだから、と優遇されているフルーレさんには、返す言葉もありません。厳密にいうと、彼女のせいではないのですが、可愛さは彼女のせい。惑わしているのは、この娘なのです!! なんという魔性の女!
「ほほう…、言い逃れするのかね? 一人で桃色人生送ってるメインキャラのくせに、ログインすらされない元メインキャラのボクに、そんな口を利くのかね?」
正面にアカさんの顔が迫ってきます。フルーレさん自身には落ち度がないようにも思えるのですが、恩恵を受けているだけあって、言い返す事もできません。
でも、一応は自分が悪いのではないのですから、謝るのはどうかと思います。
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「じゃあ、これを見てもらおう。それでも自分が悪くないと言ってみるんだね。」
「な、なんです………??」
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「………馬鹿じゃないの?」
「ぎゃーー! 真顔で言われたぁぁぁぁぁーー!」
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